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ドローイングについて

2010年頃から、独立した作品としてのドローイングを試みている。手法によって、あるいは手にした道具の持ち方一つで変化していく線の姿を受け入れながら描いていく過程はちょっとしたスリルがあるし、使用する紙の種類や異なる描画素材が、自分に求めるものに従うような気持ちになる。一人の描き手からどれだけの線を引き出せるのか。作為的に描くことを避けようとすればするほど、自分の手は、覚えている形に行き着こうとする。それはそれで構わないのだけれど、何度も通った溝に鉛筆やペンを走らせるだけでは、自分の中の主流だけが幅を利かせることになる。自分の中に眠っているものを、線描を手がかりに発掘していこうと思う。見えないものを形にするところから始めていかないと。ばらばらに発掘したものが点在する。それが溜まってくると点が面のように見えてくるかもしれない。

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